兵庫県西宮市・夙川駅近くのホメオパシー・鍼灸・ファンコーニ症候群・英語による診察など特別外来受付のクーパー動物病院

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診療内容

ワクチン
接種

ワクチン接種は、命に関わる重大なウイルス感染症を予防するために重要なものです。

しかし、ワクチン接種後に、嘔吐、起立不能、全身のかゆみ、顔が腫れる(ムーフェイス)、発熱、食欲不振などの重大な副反応が起こることがあります。このような副反応をできるだけ避けるためには、体調の良い日に接種する、接種後は激しい運動を避けることが重要です。様子を見るため、夜ではなく午前中に接種することも推奨しています。また、ホテルなどに預ける場合、直前にワクチン接種に来られる方がありますが、ワクチン接種後、すぐに抗体価はあがりません。ワクチン接種とホテルというダブルのストレスに体がさらされ、体調を崩すことがありますので、ホテル前のワクチンは遅くとも2週間以上前には済ませて下さい。また基本的に、混合ワクチン、狂犬病ワクチンどちらが先でも、1ヶ月以上期間をあけて次のワクチンを受けて下さい。

シャンプーは人にとっては心地よいものでも、犬猫にとっては、体全体が濡れるということで体力を落としたり、また長時間緊張を強いられ疲れるものです。ワクチン接種後1週間はシャンプー、トリミングを避けていただくことも体調を崩さないために大事なことです。

 

【犬のワクチネーション】

2種、5種、6種、8種、10種のワクチンを扱っています。

6種は主に子犬用に、8種、10種は山間部に住む犬、キャンプに行くなどアウトドアタイプ生活の犬、年1回でも田舎に帰省する犬などに推奨しています。8種、10種には、人獣共通感染症のレプトスピラ症のワクチンが含まれており、野生動物と生活環境が重なるエリアに住んでいるか、そのようなところに出かける場合に使われています。

 

子犬のワクチネーションプログラムについて】

当院では、子犬時の最終ワクチン接種が生後4ヶ月以降になるように組んでいます。

母乳などから得られる移行抗体が子犬体内にある間は、ワクチン接種を行っても子犬自体が自己の抗体をほとんど作らないからです。移行抗体が子犬体内から消失していく時期には個体差があり、生後4ヶ月になればほぼ全ての子犬が移行抗体を持っていないと考えられています。2回接種か3回接種になるかは、生後4ヶ月にかかるかどうかで決まります。

混合ワクチン接種が全て終了してから、1ヶ月以上開けて狂犬病予防注射となります。

 

成犬のワクチネーションについて】

基本的には、混合ワクチン、狂犬病予防注射とも年1回接種でした。混合ワクチンでは副反応を何回もおこした場合など接種回数を減らすために、毎年抗体価を測定して、抗体価が下がった場合にのみワクチン接種をしている犬もあります。しかし、WSAVA世界総動物獣医師会のワクチンガイドラインに基づき、欧米では多くの国が基本となる5種混合ワクチンを子犬で3回接種後、1歳でブースター接種を行い、その後は3年に1回の接種を取り入れています。これは政権の多くが、3年は十分な抗体価を維持していると報告されているからです。これは当院の10年以上にわたる抗体価検査でも同じ傾向が得られています。
したがって当院では現在、5種混合についてはこれまで通りの年1回接種、抗体価確認後の3年に1回接種などが選べるようになっています。8種、10種などのレプトスピラが含まれるワクチンについては、レプトスピラのワクチンの抗体価が上がりにくいことから、こちらのワクチンについては毎年接種となっています。
また、狂犬病ワクチンについては狂犬病予防法による既定の為、年1回接種は変わりません。
WSAVA+Vaccination+Guidelines+Japanese.pdf (justanswer.com)
混合ワクチンと狂犬病は1ヶ月以上期間をあけ、体調の良い日の午前中に来院して下さい。

 

【ネコのワクチネーション】

3種と5種混合ワクチンを取り扱っています。室内飼育のネコは3種を、外に出かけるネコには5種を推奨しています。犬同様、体調の良い午前中を選んで接種に来て下さい。ネコについても、ワクチンガイドラインにより抗体価測定や2-3年に1回接種が可能です。

 

【子ネコのワクチネーション】

子犬とほぼ同様ですが、子ネコの時にウイルス感染症にかかっていることも多く、治療が終了してから接種することも少なくないので、1回しか接種しない場合もあります。

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